弟分のいのちの輝きくんが、手伝ってほしいことがあると言っていたのだが……あいつ、どこへいった?
「おもちー!」
ん……?
「みてみて、セボス!」
「ち、違う……!」
いのちの輝きが、何故かフエラムネを「セボンスター」だと言い張っているが……獅子狩に買ってもらったんだろうか。
「……その、非常に残念なお知らせだが、お前のそれはセボンスターじゃない。フエラムネだ」
「ちがうの……? でも、おまけついてるよ。あけるの、てつだってほしい」
弟分は少し残念そうにしているが、とりあえずおまけを開封したいらしいので、一緒に開けてみることに。
「おもちーのぶんも、あるよ!」
「何だと?」 「ふむ、当たりは『クリアロボ』らしいが……まぁ、フエラムネのおまけはなかなかシビアだからな。さて、何が出るか……」
2つ分のフエラムネのおまけの箱を、開封してみた。
怪獣と思しきものと、木馬のミニチュアだ。
やはり、そう簡単に当たりは出ないか。
「さて、どっちが良い。好きな方をお前にやろう」
「ぼく、こっちがいい!」
いのちの輝きは喜んでいたしフエラムネもいいが、そのうちセボンスターも買ってきてもらおうな。
2022/06/18 20:00