どうもこんにちは、おもちーです。
先日、獅子狩といのちの輝きくんと一緒に『タローマンまつり2号』という、何だか怪しいイベントを見に出かけた。
美術館の中でそのイベントは行われていたのだが、会場は大賑わいで、会場に入るために大勢の人が列になって待っていた。
タローマン……いまいち何者なのか分からないが、そんなに人気なのか……。 「ば〜くはつだ! ば〜くはつだ! ば〜くはつだ! げいじゅつだ〜♪」
待機列に並んでいたところ、スタッフのお兄さんがタローマンのパンフレットをくれた。
タローマンというのは、芸術家岡本太郎氏の作品『若い太陽の塔』の顔部分?と有名な『太陽の塔』から生み出された、芸術を司るヒーローのような者らしい。
獅子狩といのちの輝きくんは、このタローマンがとても気に入ったらしい。いのちの輝きくんはタローマンの歌をるんるんと歌いながら、待機列で楽しそうにしていた。
まぁ確かに、いのちの輝きも岡本太郎氏の作品に影響を受けた人によって作られた存在だから、何か仲間意識というか、通ずるところがあるのかもしれないな。
いのちの輝きくんの歌を聞きながら待つことしばし、会場に入場できた。
あ、怪しい奴らだ……!
岡本太郎氏の絵から生まれた怪しい奇獣たちや、それと戦う人間たちのコスチュームが展示されている。
「かっこいい! ししかり、おしゃしんとって」
この展示は「タローマンという存在が1970年ごろにあった」という設定(あくまでも設定で、タローマンは令和生まれの芸術の巨人だ)を忠実に再現していて、「1970年代に販売された(という設定の)タローマングッズ」が展示されていて、その作り込みは見事だった。
「おもちー! みて、すっごいむかしのソーセージ! たべられるの?」
「あれは古く見せかけているだけで、本当は新しいソーセージだから、多分後でスタッフさんが食べるんだと思うぞ」
そして奥にはお祭りで見るような台があって、タローマンの模型が置かれていた。
ううむ、やはり怪しげだ……。
このお祭りの台の横に巨大なスクリーンが設置されていて、タローマンの5分特撮作品と、タローマンに関するインタビュー映像が交互に流れていた。
大人も子供も、タローマンのシュールな挙動を見て笑っている。小さな子供たちの中にはタローマンを怖がって泣く子もいたが、多くの子供たちはいのちの輝きくんと同様にタローマンを気に入り、タローマンの歌を歌って会場内を回っていた。私にはよく分からないが、タローマンには人を惹きつける不思議な魅力があるようだ。
しばらく展示や映像を見ていると、急に会場のスタッフさんたちが、祭りの台の上を片付け始めた。何だろうかと思って見ていると……。
で、出た……タローマンだ……!
なんと、本物のタローマンが会場にやってきた。獅子狩が大喜びで撮影したのが、このブログの冒頭の動画である。タローマンは、多くの人々やいのちの輝きくんに手を振られると、何故か深く「うんうん」と頷いていた。
謎だ……。
タローマンはさっき模型があった祭りの台の上でしばらくうんうん頷いて、何故か「フッ!」と笑った後、ゆらゆらと去っていった……な、なんだったんだあいつは……。
「タローマンー! またね〜!」
怪しい銀色の後ろ姿に、いのちの輝きくんは嬉しそうに手を振っていた。なんだあいつは……。
何だかとても奇妙な体験をした気がするが、展示の仕方は見事だったし、獅子狩といのちの輝きくんには、タローマンは大好評だった。
会場のアンケートに答えると、タローマン2号(何者だ?)の紙のめんこが貰えた。しかし、熱が出た日に見る夢みたいな存在だったな……タローマン……。
いのちの輝きくんが「みんなにも、タローマンをみてほしい!」というので、公式サイトが公開している特撮映像のリンクをここに貼っておこう。
タローマンが気になる皆さんは、ぜひこれを見て「なんだこれは……⁉︎」と思ってほしい。